シルバー・バーチの霊訓(一)概要

目次

一章 あなたとは何か
二章 なぜ生まれてきたのか
三章 なぜ苦しみがあるのか
四章 “物”に惑わされない生き方
五章 霊的交信の難しさ
六章 役に立つ喜び
七章 心霊治療と生命力
八章 愛の力
九章 霊とは何か
十章 質問に答える
十一章 おしまいに
十二章 シルバーバーチの祈り

 

一章 あなたとは何か
肉体の付属物として魂や霊があるのでなく、わたしたちは本来が霊的な存在であり永遠なる存在です。身体は家であって、自分自身ではありません。霊(霊性)とは生命であり、自分自身の全体の中の神性を帯びた部分のことを言います。わたしたちは、宇宙を創造し計画し運用されている神(大霊)と本質的に全く同じ霊(神性)をミニチュアの形で宿しているのです。内部の神性(霊性)を開発し、それを生活の原動力とすることができれば、この世でわたしたちを悩ませ困らせることは何一つありません。

二章 なぜ生まれてきたのか
内部に宿る潜在的な神性を発揮し開発していくこと、これが人生の意味であり、地上に生まれてきた理由です。地上は死後の生活に備えるために絶好の教訓を与えてくれる場所であり、また死後に待ち受けている仕事と楽しみを享受する資格を身につけるためにさまざまな経験を積む場所です。地上への誕生にあたり、魂自体はどういった環境ならびに身体に宿ることが人生の目的を達するために最もよいかわかったうえで誕生してきています。人間の肉体が鈍重であるがゆえに誕生前の自覚が魂の奥に潜んだまま、通常意識に上がって来ないだけのことです。

三章 なぜ苦しみがあるのか
悲しみや苦しみは魂の目を開かせるため、そして教訓を学び神性を開発させるために重要な意味を持ちます。自分とは何かを知るきっかけ、自身のことを見つめ直すきっかけは往々にして、悲しみ、苦難、病気、不幸に陥った時です。金塊の中に埋もれる純金は砕いてみないと出てこないように、わたしたちの内部に宿る魂も悲しみや苦しみを経ないと出てこないのです。また、純金は磨き上げてはじめて輝きを放ちますが、同じように魂という純金を磨き上げて輝かせるためには是非とも厳しい試練が必要なのです。地上人生は、自分の内なる宝石を見つけ、磨き上げるための場所と言えます。

四章 “物”に惑わされない生き方
地上では悩みや気苦労が絶えません。それは地上に生きている以上、仕方のないことではありますが、悩みが絶えないのは、無意識のうちに物質の世界にのみ生きていると思い込んでしまっているからです。悩みや恐怖は無知からきます。霊的知識を持ち霊的視野でもって日常生活を眺めれば、わたしたちの最大の敵であるところの取り越し苦労と決別できます。どういった時も、自分自身が霊であり永遠なる存在だという霊的真相を忘れずにいることです。

五章 霊的交信の難しさ
霊の世界と地上の世界との交信では、霊が言葉を使わないといったように地上同士の交信とは次元が異なります。霊媒の肉体を使用する入神談話(や筆談)といった方法の場合、霊側は霊媒の体調や状態に大きく左右されます。また波長の降下操作、そして邪魔(悪さをする霊)が入るという諸条件の中でこなしていくために多大な労力と犠牲を伴います。一方、インスピレーション式という方法では、霊と霊、心と心、魂と魂をつなぎ印象の送受信が行われるため、単純直截(直接)になります。といって交信が簡単に行われるというわけではなく、霊的回路を開いておくためには、善良な心、自発的協調性、受容的態度、不動の信念といった人間側の歩み寄りや努力が求められます。

六章 役に立つ喜び
財産、地位、権力は死とともに消えてなくなりますが、人のために施した善意は永遠に消えることはありません。なぜなら、善意を施す行為によって霊的成長が得られ、魂に消えることのない影響、印象として刻み込むからです。人生において、神の創造物(人間や動物)のために役に立つということほど大きな喜びはなく、そのことによって神に奉仕するという光栄に与ることができます。人のために役立つことは何でも誉められるものですが、霊的事実によって魂を目覚めさせる機会に寄与することができれば、それは人生における最大のよろこびと言えます。

七章 心霊治療と生命力
心霊治療と呼ばれるものには、磁気的(マグネティック)なもので生理的と言えるもの、心霊的(サイキック)なもの、そして霊界と地上の治療家による霊的(スピリチュアル)なものがありますが、磁気的・心霊的なものは霊界とは全く関係がありません。ここでいう「心霊治療」とは霊的治療のことを指します。そしてこの霊的治療で扱われる霊的治癒エネルギーとは、宇宙の全創造物を支配し維持せしめるエネルギーと同じく、生命を賦与している霊力(生命力)の一部なのです。

八章 愛の力
宇宙に存在を与えたのは神の愛です。神の愛があればこそ、わたしたちもこうして永遠なる存在として生きることができているのです。愛に大きさや形はありませんが、宇宙における最大の力です。愛とは自分より恵まれない不幸な人に向けて自然に手を差しのべさせるものであり、慈悲、同情、親切、優しさ、滅私、犠牲となって表れます。地上という肉体的束縛の地から脱した霊が、肉親縁者、類魂、親近感をもつ人に対して鼓舞し支援しようと再び地上に舞い戻ってくるのも愛があるからです。死は愛する者同士を引き離すことはできないのです。

九章 霊とは何か
霊とは生命であり、生命があるところに霊があります。わたしたち人間は別個の独立した存在ではなく、世界のすべての人と霊的につながっています。霊的存在としての真の価値は、自分を他人のために役立てることにあります。協力し、助け合いながら共に歩んでいくことこそ神(大霊)の意志に適った生き方です。神(大霊)とは、わたしたち人間が想像するような人間的存在ではなく、全大宇宙を創造し計画し運用されてきた大いなる霊のことで、森羅万象の無数の顕現を支える力であり法則です。その大霊のミニチュアがわたしたち一人ひとりの内部に潜在的神性として宿っているのです。

十章 質問に答える ※本章については質問項目のみ記載

・もう一度やり直すチャンスは全ての人に与えられるのでしょうか。
・祈りに効果があるでしょうか。
・唯物主義者や無神論者は死後の世界でどんな目に遭うのでしょうか。
・霊界の医師にはガンの治療法が分かっているのでしょうか。
・生まれ変りは本当にあるのでしょうか。
・霊的法則は霊界でも地上でも同じ作用をするのでしょうか。
・昨今のスピリチュアリズムの動向をどう観られますか。
・死後の世界でも罪を犯すことがありますか。
・弱肉強食の自然界をこしらえた創造主がどうして全てを愛する神であり得るのでしょうか。
・人間一人ひとりに守護霊がついているのですか。
・地上で犯す罪は必ず地上生活で報いを受けるのでしょうか。
・死とは何かを子供にどう説かれますか。
・いたいけない幼児が不治の病で苦しむのは何か原因があるのでしょうか。これで神が公正と言えるだろうかと思うことがありますが・・・。
・心霊的能力の発達は人類進化の次の段階なのでしょうか。
・霊界のどこに誰がいるということがすぐに分かるものでしょうか。
・永遠の生命を考えると、地上でのこんな限られた物的体験に意義があるでしょうか。

十一章 おしまいに
地上の人間は身体を中心に物事を考えますが、大事なのは身体ではなく霊です。霊性の開発という人生の目的を達成するためには、艱難辛苦は避けて通ることはできません。「”ゲッセマネの園”(苦難の象徴)を通らずして”変容の丘”へ辿り着くことはできない」のです。ですが、潜在的神性を宿しているわたしたちに克服できない悩み、問題そして困難はありません。「神の御国はあなた方の中にある」という言葉の通り、解決に必要な手段や方法は全て自分の中に宿しているのです。